【11月17日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)が、クラブのファンが自殺したとするフェイクニュースを信じて追悼メッセージを投稿し、中国のソーシャルメディアを炎上させたとして謝罪した。

 ユベントスは、中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)から、チームのFWクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に関するネットの騒動が原因で熱狂的なファンが自殺を図ったと知り、哀悼の意を表すメッセージをSNSに投稿した。

 しかしながら、中国メディアや警察がこのファンの消息を調べた結果、「ユベントスの更衣室を担当する女性清掃作業員」というハンドルネームのウェイボーユーザー(本名不明)は生存していたことが発覚した。

 この話題は4000万人の目を引きつける結果となり、欧州各国のクラブや選手たちが中国人のフォロワーを持つウェイボーには数千件ものコメントが殺到。72万5000人がフォローしているユベントスが、ファンが自殺したと勘違いして追悼コメントを発表したことによって、同クラブには数日にわたり批判が集中して謝罪を求める声が相次いだ。

 ユベントスはAFPの取材に対し、「中国のデジタルプラットフォームでユベントスのソーシャルメディアを担当しているエージェントが、フェイクニュースと判明した情報を信じるというミスを犯してしまいました。この件について謝罪します」と述べた。

 この謝罪で人々の怒りが静まる気配はなく、ウェイボーユーザーの一部は、「そう、私たちもだまされた」「しかし、この(ユベントスという)肩書きを見たら、少なくともあらゆる言葉が、クラブのイメージを示すものと理解してしまう」とイタリア王者を批判している。(c)AFP