【11月17日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は16日、今季のワールドシリーズ(7回戦制)で最優秀選手(MVP)に輝いたスティーブ・ピアース(Steve Pearce)と1年625万ドル(約7億500万円)で再契約した。

 レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー(Dave Dombrowski)編成本部長は、「スティーブがもう1年残ってくれることを、とても喜んでいる。彼はこの球団に非常に適している」「彼がフィールド上でいかに影響を与えてくれたかを、特にポストシーズンを含めてわれわれ全員が目撃した。彼は右の打線に層の厚さとバランスをもたらしてくれている」と述べた。

 右の強打者であるピアースは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とのワールドシリーズで、本塁打を量産する予想外の活躍を見せてレッドソックスの優勝に貢献した。シリーズ第4戦では本塁打1本と決勝打となる3点二塁打を放ってチームを勝利に導くと、続く第5戦でも2本のアーチを記録し、ドジャースを5-1で下してシリーズに決着をつける立役者となった。

 ワールドシリーズで記録した4本の安打がすべて長打となったピアースは、6月28日にマイナー選手とのトレードでトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)からレッドソックスに移籍すると、すぐに頭角を現して50試合で7本塁打26打点を記録した。

 レッドソックスのファンとして育ったピアースは、これまでのキャリアでけがに悩まされ、数々のチームを渡り歩いた末にようやくレッドソックスにたどり着いた。ワールドシリーズでドジャースを破り、チームがタイトルを獲得した際には、「生涯にわたる旅路だった」「今ここに来られて夢がかなった」と話していた。(c)AFP