【11月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、環境保護局(EPA)の新長官に石炭・エネルギー業界の元ロビイスト、アンドリュー・ウィーラー(Andrew Wheeler)副長官を指名する意向を示した。

 ウィーラー副長官は、スコット・プルイット(Scott Pruitt)前長官が公費の使い道や言動をめぐり、度重なるスキャンダルに見舞われて7月に辞任して以来、長官代行を務めてきた。

 トランプ大統領はウィーラー副長官の仕事ぶりを称賛し、「(長官に)正式に就任することになる」と述べた。閣僚級の指名には上院の承認が必要だが、共和党が多数派を占めているため障害はないとみられている。

 ウィーラー副長官はプルイット前長官と同様、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が導入したさまざまな環境規制の撤廃に向けて働き掛けてきた。そうした取り組みには、石炭火力発電所の公害対策規制の撤廃や、2025年以降の自動車排ガス規制の緩和に向けた手続きの開始なども含まれており、裁判で争われる事態となっている。(c)AFP