【11月17日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は16日、6日目が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6(9-7)、6-2で第5シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に勝利し、17日の準決勝へ弾みをつけた。

 世界ランク1位のジョコビッチは、すでに首位通過を決めてチリッチとのナイトセッションの試合に臨んだが、最初のポイントから鋭い動きを見せ、集中した様子だった。結果にかかわらず敗退が確定していたチリッチに対し、第1セット第3ゲームから第2セット第4ゲームまでは、自身のサービスで31ポイントを連取する見事なプレーを披露。1セットも落とさずに全3試合のラウンドロビンを締めくくった。

 準決勝では第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)と対戦する四大大会(グランドスラム)通算14勝のジョコビッチは「試合前から勝ち上がりが決まっていたし、誰と対戦するのかも分かっていたから、勝つことに100パーセント集中してこの試合に備えるのは簡単ではなかった」と振り返った。

「でもこの大会はユニークなフォーマットだし、互いに最初のポイントから勝ちたかった。おそらく、接戦になった第1セットが勝敗を分けたと思う」と続けたジョコビッチは、準決勝へ向けて「(アンダーソンは)素晴らしいテニスをプレーしている。間違いなく彼のベストシーズンだし、今大会でも調子を維持している。非常にサーブもさえているし、とても攻撃的だ。覚悟はできている」と付け加えた。

 この試合の前に行われた一戦では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が7-6(7-5)、6-3で第8シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を退け、ツアー・ファイナルズで自身初の4強入りを果たした。

 2009年大会のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に次ぐ年少記録でベスト4に入った21歳のズベレフは、レイトン・ヒューイット・グループ(Lleyton Hewitt Group)をトップで勝ち抜いた第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と準決勝で対戦する。(c)AFP/John WEAVER