【11月17日 AFP】18-19フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯(Rostelecom Cup 2018)は16日、モスクワで女子シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、アリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova、ロシア)が世界最高得点を更新する80.78点の圧巻の演技でトップに立った。

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 今季第3戦のフィンランド大会(ISU Grand Prix of Figure Skating 2018 Helsinki)を制したその勢いに乗りたいザギトワは、英国の作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)氏が音楽を担当したミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」に合わせて、完璧なパフォーマンスで他を圧倒し、自身の持つ79.93点の記録を更新した。

 第2戦のスケート・アメリカ(Skate America 2018)で3位に入った同胞のソフィア・サモデュロワ(Sofia Samodurova)を13.38点差の2位に抑えているザギトワは、「モスクワの母国ファンの前で、どうにか全力を尽くして最高の演技ができてうれしい」「シーズン開幕時よりも、自信が増していると感じている。一生懸命に練習したことが、やっと報われてきた実感がある」とコメントした。

 スイスのアレクシア・パガニーニ(Alexia Paganini)が63.43点で3位につける中、日本勢は白岩優奈(Yuna Shiraiwa)が60.35点で5位、松田悠良(Yura Matsuda)が52.00点で8位、山下真瑚(Mako Yamashita)が51.00点で9位につけた。

 ペアのSPでは、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2018)で2位に入ったロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が78.47点で首位発進。今季のスケート・アメリカで金メダルを手にしている同組は、米歌手ジェームズ・ブラウン(James Brown)が歌う「アイ・フィール・グッド(I Feel Good)」に乗せて堅実な演技を披露した。

 イタリアのニコーレ・デラ・モニカ(Nicole Della Monica)/マッテオ・グアリーゼ(Matteo Guarise)組が72.32点で2位、ロシアのダリア・パブリュチェンコ(Daria Pavliuchenko)/デニス・コダイシン(Denis Khodykin)組が69.38点で3位に続いた。

 アイスダンス・リズムダンス(RD)では、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)で2度の銅メダルに輝くロシアのアレクサンドラ・ステパノワ(Alexandra Stepanova)/イワン・ブキン(Ivan Bukin)組が、いくつかミスを犯しながらも74.49点を記録し、2位に約5点差をつけてトップに立った。

 米国のクリスティーナ・カレイラ(Christina Carreira)/アンソニー・ポノマレンコ(Anthony Ponomarenko)組が69.01点で2位に続き、スペインのサラ・ウルタド(Sara Hurtado)/キリル・ハリャヴィン(Kirill Khaliavin)組が66.40点で3位につけている。(c)AFP