■他の子ども3人は「完璧な養育」

 ダクルス被告とアルベスさんの間には他に9歳、14歳、15歳の3人の子どもがいる。当局は3人の子どもたちと、現在7歳で里親の元で暮らしているセレナちゃんの面会を許していない。

 セレナちゃんは自閉症などの重度の精神疾患を発症した。医療専門家らは、生後数か月の間に外部からの感覚刺激が遮断されたこととの関連を指摘している。

 被告の4人の子どもを調べた小児科医の一人は、「完璧な養育」をされていた様子の3人とはあまりに違っていたセレナちゃんの状態に「がくぜんとした」と証言した。

 ダクルス被告の姉妹とめいはセレナちゃんの存在自体を知らなかったと証言し、被告は3人の子どもにとっては「優しい母親」だったと述べた。めいの一人は被告について「心の中で苦しんでいたのだと思います」と語った。

 法廷で、ダクルス被告は現実に向き合いたくないとの思いから、3人の子どものうち2人の妊娠をパートナーに隠していたことも明らかにされた。(c)AFP/Philippe BERNES-LASSERRE