【11月14日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は14日、訪問先のシンガポールでミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問と会談し、イスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)に対する迫害について「理由のない」暴力であると述べるなど、強い口調で非難した。

 仏教徒が多数を占めるミャンマーで弾圧されているロヒンギャについてスー・チー氏はこれまで積極的な言及を避けており、人権擁護者としての同氏の名声は失墜。今週、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は同氏に授与していた賞を撤回し、マレーシアのマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)首相もロヒンギャ問題の対応を非難した。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせて行われた会談でペンス氏は、ロヒンギャへの弾圧について「暴行と迫害」であると非難。また、加害者に対する責任追及に関して進展があることを望むと述べた。

 バングラデシュに逃れたロヒンギャの帰還が15日から始まる予定だが、強制的な帰還はロヒンギャの身を危険にさらすだけだという批判の声も上がっている。(c)AFP/Aidan JONES