【11月14日 AFP】米カリフォルニア州の北部と南部で発生した森林火災で報告された死者数は、14日までに計50人に達した。

 州都サクラメント(Sacramento)から北方約130キロ、シエラネバダ(Sierra Nevada)山脈の丘陵地帯にある人口26万人の町、パラダイス(Paradise)とその周辺では、同州史上最悪規模の森林火災が起きている。

「キャンプファイア(Camp Fire)」と名付けられたこの時季遅れの火災では、多数の死者・行方不明者が出ている。現場では14日も消防隊員数千人が消火活動に当たっており、家屋や車の焼け跡では遺体の捜索活動が続けられている。

 パラダイスがあるビュート(Butte)郡のコリー・ホニー(Kory Honea)保安官は会見で「本日新たに6人の遺体を収容し、死者数は計48人に上った。遺体はすべてパラダイス内で家屋の中から発見した」と明らかにした。

 また同州では、ロサンゼルス北部で発生した森林火災でも2人の死亡が報告された。

 これらの森林火災では依然、数百人が行方不明になっており、死者数はさらに増える恐れがある。(c)AFP/Laurent Banguet