【11月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日早朝、ツイッター(Twitter)への連続投稿でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領を激しく批判し、マクロン氏の支持率をあざけるとともに、ドイツの支持を得ている同氏の「欧州軍」創設構想を非難した。

 トランプ氏は、第1次世界大戦(World War I)終結100周年の記念式典に参加するため先週末にパリを訪れ、マクロン氏と会談したばかり。

 トランプ氏は13日、ツイッター上でマクロン氏を痛烈に非難し、欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国の防衛支出は不十分だと改めて主張した。

 トランプ氏は「エマニュエル・マクロンは米国、中国、ロシアから欧州を守るため独自の軍を創設することを提案している。だが、第1次、第2次世界大戦の相手はドイツだった。それがどうしたらフランスのためになるんだ?」と投稿。「パリでは米国が到着する前、ドイツ語の勉強が始まっていた」とし、多くのフランス国民をいら立たせるであろう表現で同国を侮辱した。その上で「NATOに金を払うのか、払わないのかだ!」と続けた。

 さらにトランプ氏は、自身の選挙スローガンをもじって「フランスを再び偉大に!」と投稿した後、批判の矛先を米国産ワインに対するフランスの関税に向けた。同氏はこの関税を保護主義的だと批判しており、「公正ではない。変えるべきだ!」と主張した。

 欧州では冷戦以降、アラスカからトルコまで広範囲にわたるNATOの同盟体制により防衛が確保されてきたが、今後も移り気なトランプ氏と米国に防衛を頼るべきかをめぐり疑問が高まっている。(c)AFP/Maggy DONALDSON, Shaun TANDON