【11月14日 AFP】メキシコの麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)被告の公判が13日、米ニューヨークの裁判所で開かれ、被告側は自身の麻薬密輸組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」がメキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領、フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)前大統領に賄賂を支払ったと証言した。

 また、逃走を続けている共同被告人こそが真の犯罪者だとも主張した。

 グスマン被告は世界でも特に名を知られた犯罪者で、メキシコで2回脱獄した後、2017年1月に米国に身柄を引き渡され、密売や銃、資金洗浄(マネーロンダリング)に関する11件の罪で起訴された。裁判は4か月以上に及ぶ見通し。

 被告弁護人は法廷で、退任が迫るペニャニエト大統領と、カルデロン前大統領に言及。逃走中の共同被告人、「エル・マーヨ(El Mayo)」ことイスマエル・サンバダ(Ismael Zambada)被告が、「トップ中のトップ、メキシコの現大統領と前の大統領」を含む相手に賄賂を渡したと主張した。

 カルデロン前大統領とペニャニエト大統領はシナロアから賄賂を受け取ったことを直ちに否定。カルデロン氏は「完全に誤りで無責任だ」、ペニャニエト氏は「完全に誤った中傷だ」と述べた。(c)AFP