【11月14日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)に初出場している第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は13日、6-0、6-1で第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)を破った試合について、「過去最高の試合」だと話した。

 この日のアンダーソンは、開始から11ゲームを連取してわずか64分で錦織を一方的に粉砕。初戦のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)戦にも快勝しており、アフリカ出身の選手では初となるATPファイナルズ4強入りへあと一歩に迫った。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で決勝進出を果たしている32歳のアンダーソンは、自身最高の年間47勝を挙げる忘れられない1年を過ごしているが、その中でも記念に残るような会心の勝利を飾った。

 アンダーソンは「過去最高の試合だ。常にプレッシャーをかけ続け、流れを渡さない本当に良いプレーができた」とコメントした。

「リターンの感触も非常に良かったし、相手のサービスゲームでもたくさん打たせることができた。簡単にポイントを与えなかった」「自信が深まっているし、向こうはその逆だったんじゃないかと思う。僕の側から見れば、試合を通じて本当に信じられないプレーができた」

 このところの両者の対戦は、10月のエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2018)でアンダーソンが錦織を決勝で破って優勝、その4日後のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)では錦織が雪辱を果たしていたが、今回はそれとはまったく異なる一方的な試合になった。

 15日のグループ最終戦で、アンダーソンはグループ突破をかけてロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と、一方の錦織はティエムと対戦する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS