【11月14日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は13日、3日目が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が第6シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を6-2、6-3で下し、準決勝進出に望みをつないだ。

 フェデラーは英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で行われた錦織圭(Kei Nishikori)との初戦を落としており、この試合でティエムに敗れれば敗退が決定することになっていた。

 フェデラーは男子テニスのシーズンを締めくくる同大会に過去15度出場しているが、準決勝に進出できなかったのは中国・上海で行われた2008年大会の1回しかない。

 フェデラーは今大会、2011年以来となる大会最多7度目の優勝を目指しており、それが実現すればキャリア通算100個目のシングルスタイトル獲得となる。

 準決勝に進むには、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)とのラウンドロビン最終戦に勝たなくてはならないフェデラーは「良い気分だ。前回の試合から立ち直ったことを示せて本当にうれしい」と述べた。

 「圭との試合では、ものごとをポジティブに捉えることができず、ネガティブに考えてしまった。残念だったが、そういう日もある」「でも、きょうはよりポジティブになれたし、コートの上で楽しめた。ロンドンでプレーするのが大好きだし、この大会に出場できるのがどれほどの名誉であるかを自分自身に言い聞かせた。それが体現できていたらいいなと思う」

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)を制して四大大会(グランドスラム)の通算優勝回数を20として以降、そのとてつもなく高い基準からするとフェデラーは不振に陥っている。

 アンダーソンと顔を合わせたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)準々決勝では2セットのリードをふいにし、全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)4回戦でもジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)に敗れた。

 最終戦でアンダーソンと再戦するフェデラーは、「彼との試合は決して簡単なものにならない。特にインドアの大会ではね。ウィンブルドンでは彼が勝利にふさわしかったが、リベンジできればと思う」と付け加えた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS