【11月14日 AFP】インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は13日、第2本社をニューヨークと首都ワシントン郊外の2か所に分割して建設すると発表した。

 建設地に選ばれたのは、ニューヨーク市クイーンズ(Queens)地区ロングアイランドシティー(Long Island City)と、ワシントン近郊のバージニア州アーリントン(Arlington)郡クリスタルシティー(Crystal City)の2か所。

 ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は、「この2か所では、今後何年にもわたってわが社が顧客のための創造を続けていくことに貢献してくれる世界レベルの人材を呼び寄せることができる」と説明している。

 米北西部ワシントン州シアトルにあるアマゾン本社と同等の地位が与えられる第2本社は、50億ドル(約5700億円)の投資と5万人の雇用を生むとされ、これまで数十都市が1年にわたり誘致合戦を繰り広げていた。

 アマゾンの発表によると、アマゾン第2本社建設によりロングアイランドシティーに2万5000人分の雇用が創出された場合、同社はニューヨーク市から今後10年間で「実績に応じて15億2500万ドル(約1735億円)の直接助成」を給付される。

 一方バージニア州も、今後12年間に同程度の雇用創出を実現し、見込み通りの数の「高給職」を生み出すことを条件に、5億5000万ドル(約630億円)の助成金の支払いを約束。さらに、アマゾンがナショナルランディング(National Landing)という名の新たな町を設立する予定のアーリントン郡からも2300万ドル(約26億円)の助成金が給付されることになっている。(c)AFP/Rob Lever