【11月14日 AFP】(更新)英首相官邸は13日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の条件を定めた草案で、EU側と合意に達したと発表した。14日午後2時(日本時間同11時)に開く閣議で草案を協議した上で、「次の措置を決定」するとしている。

 欧州側の情報筋によると、英国とEUは事務レベルでの合意に達したものの、双方で政治レベルでの承認が必要になる。アイルランドの公営テレビRTEは政府関係筋2人の話として、合意内容には大きな争点となっていたアイルランド国境問題の解決も含まれると伝えている。

 テリーザ・メイ(Theresa May)内閣ではブレグジットをめぐる意見が割れており、一部の主要閣僚はEUとの緊密な関係維持につながる条項に反対している。

 それでも草案が内閣で承認されれば、EUと英国の首脳らが今月末、合意内容確定のための会合をベルギー・ブリュッセルで開く可能性もある。ただ最終合意にはさらなるハードルが立ちはだかっており、特にメイ氏の与党・保守党が僅差で過半数を握る英議会の承認を得られるかが大きな課題となる。(c)AFP