【11月13日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は12日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)について、いまだEUとの交渉が多く残っていると認めながらも、離脱に関する合意に向けて英政府が「極めて懸命に」取り組んでいるとの見解を示した。

 英国が合意のないまま来年3月にEUを離脱するという最悪の事態になる可能性について懸念が高まる中、メイ首相は金融業界幹部らを前に演説を行った。

 メイ首相は、摩擦のない貿易の維持が可能で、確実に市場の混乱を回避できる離脱条件を11月末までに確定させたい意向だが、ベルギー・ブリュッセルで行われた11日の高官協議でも交渉の進展には至らなかった。

 首相官邸によると、メイ首相は演説で「離脱交渉は現在大詰めを迎えている」と説明。また「離脱合意における未解決の問題を進展させるため、われわれは夜を徹し、極めて懸命に取り組んでいる」と強調した。(c)AFP/Alice RITCHIE with Lachlan CARMICHAEL