【11月13日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)組織委員会のハッサン・アル・サワディ(Hassan Al Thawadi)事務総長は12日、周辺諸国が出場チームに大会期間中のキャンプ地を提供する可能性を検討しているとAFPに明かした。まだ正式決定は下されていないという。

 イランは最近、小国カタールでちょうど4年後に開幕するW杯に出場するチームに滞在先を提供したいと申し出ていた。出場国がイランにベースを張れるか問われたサワディ事務総長は、カタールは「出場チームへのキャンプ地提供に関して複数の国から数多くの提案」を受け取ったと述べた。

「業務計画のうちの一つだが、最終的には国際サッカー連盟(FIFA)によって決められることだ」「この件についてはまだ何も決まっておらず、協議している段階だ」

 現在、米国がイランの国際的な孤立化を目指していることから、仮にカタールが今回の提案を受け入れることになれば、イランにとっては大きな後押しになるかもしれないが、それは同時に湾岸諸国の間で物議を醸す可能性もある。

 2017年以降、サウジアラビアやバーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトは、カタールがイランに接近し、イスラム過激派組織を支援しているとして同国と断交。一方のカタールは、そうした声を否定し、近隣諸国は体制の転換を求めているとして非難している。(c)AFP