【11月13日 AFP】男子テニスのジャック・ソック(Jack Sock、米国)は12日、昨年はシングルスに出場していたATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)の舞台にダブルスの選手として帰ってきた状況を奇妙に感じていると明かした。

 ソックは昨年、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2017)を制して11月にはシングルスの世界ランキングで自己最高の8位につけていたが、現在は同106位にまで急落。今年はシングルスの試合で9勝21敗と忘れ去りたいようなシーズンを過ごした。

 しかし、今年5月にボブ・ブライアン(Bob Bryan、米国)が腰を痛めて今季中の欠場が決まったことを受け、その双子の兄弟であるマイク(Mike Bryan、米国)とペアを組んだソックは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)と全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)のダブルスで優勝を飾った。

 ソックは今季、ダブルス50試合に出場して35勝を収め、9月には世界ランキングでキャリアハイを更新する2位まで浮上。英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で行われるATPワールドツアー・ファイナルズに駒を進めた。

 ATPワールドツアー・ファイナルズは、シーズンを通して最もポイントを多く獲得したシングルスの上位8人とダブルスの上位8組が出場し、ラウンドロビンを勝ち抜いた4人と4組がそれぞれ準決勝に進出する。

 ソックとマイクのペアは、12日に行われたルカシュ・クボット(Lukasz Kubot、ポーランド)/マルセロ・メロ(Marcelo Melo、ブラジル)組との初戦に6-3、7-6(7-5)で勝利。シングルスではなくダブルスの選手としてO2アリーナに帰ってきたことを不思議に思うか問われたソックは「それは今週練習している時に頭をよぎった。でも不満は言えない」と答えた。

 ソックは「シングルスの上位8人としてここにいた昨年とは全く違う」と続け、「昨年はパリの後は明らかに調子が良かったし、信じられないような形で一年を終えられた。来年はシングルスでここに戻って来られればと思う。もしかしたら、シングルスとダブルスの両方で。そうなったら楽しいだろうね」と付け加えた。 (c)AFP