【11月13日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)が12日、2018年シーズンのア・リーグ新人王に選出された。

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 MLBのアイコン的存在であるベーブ・ルース(Babe Ruth)氏以来、100年ぶりの二刀流選手としてプレーした大谷は、投手として1シーズン20本塁打、50奪三振を記録した史上初の大リーガーとなり、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のミゲル・アンドゥハル(Miguel Andujar)とグレイバー・トーレス(Gleyber Torres)を抑えてタイトルを手にした。

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)で5年間プレーし、2016年にチームの日本シリーズ制覇に貢献した大谷は、2017年のシーズン終了後に渡米し、エンゼルスのトレーニングキャンプに合流した瞬間から注目の的に。そしてシーズンが始まると、投手として先発ローテーション入りを果たした上に、指名打者(DH)としてレギュラーで打席に立った。

 6月に右肘靱帯(じんたい)を痛め、二刀流としてフルシーズン出場する夢は絶たれたが、大谷は故障前に活躍しただけでなく、シーズン終盤には打者としての出場に加えて一時的にマウンドにも復帰し、その驚くべきスキルを発揮。投手として先発10試合で合計51回2/3を投げて通算4勝2敗、防御率3.31、63奪三振を記録した一方で、打者として打率.285、22本塁打、10盗塁、61打点をマークした。

 1シーズンで10試合以上登板し、20本塁打を記録するという1919年のルース氏以来史上2人目の快挙を成し遂げた大谷は、9月に医師からの勧告を受け、その後右肘のトミー・ジョン(Tommy John)手術に踏み切った。

 一方のナ・リーグは、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のロナルド・アクーニャJr.(Ronald Acuna Jr.)が選ばれた。アクーニャは、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のフアン・ソト(Juan Soto)と、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の右腕ウォーカー・ビューラー(Walker Buehler)を抑えての選出。大谷と共に今シーズンのルーキーでは唯一、20本塁打、10盗塁以上を記録した。(c)AFP