【11月13日 AFP】ナイジェリア北東部でコレラが流行している。NGOのノルウェー難民委員会(NRC)は12日、今月初めまでに感染した疑いのある患者は1万人に上り、175人が死亡したと明らかにした。

 イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が武装闘争を続けている同地域では避難した大勢の人が狭い難民キャンプでの生活を強いられている。

 NRCはコレラの急速な拡大で感染が疑われる人は1万人に上り、北東部アダマワ(Adamawa)州、ボルノ(Borno)州、ヨベ(Yobe)州で11月初めまでに175人の死亡を確認したと発表した。

 ボルノ州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)で活動するNRCのプログラムマネジャー、ジャネット・チェロノ(Janet Cherono)氏は「コレラ流行の主な原因は、キャンプが混雑し十分な飲料水や衛生サービスを提供できない状態にあることだ」と述べた。「雨期で状態はさらに悪化した。混雑緩和のためのキャンプの拡張と保健衛生施設の増設を緊急に行わない限り、ナイジェリアは来年もコレラの流行に苦しむことになるだろう」。

 同国ではボコ・ハラムが2009年に反政府武力闘争を開始して以来、コレラの流行が相次いでいる。(c)AFP