【11月13日 AFP】エチオピアの伝説的長距離ランナーとして知られるハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie)氏が、詳細不明の「出来事」を理由に同国陸上連盟(EAF)の会長を辞任した。任期は4年間の予定だったが、2年での退陣となった。

 45歳のゲブレセラシェ氏は、エチオピアの政府系ニュースメディア、ファナ放送会社(FBC)が公開した辞表で、前週末の大会で起きた出来事を理由にEAFから退くことを表明。詳細は語らずに「昨日の出来事はプロ意識に欠け、エチオピア人選手たちにとって有害なものだった。不要な議論に関わる代わりに、この立場から退くことを決意した」と述べた。

 五輪の陸上男子1万メートルで2度の金メダルに輝き、マラソンでも数々の大会で優勝しているゲブレセラシェ氏は、リオデジャネイロ五輪に向けた準備をめぐり連盟幹部を「無能」と批判し、2016年にEAFの会長に選出された。

 エチオピアはリオ五輪で合計8個のメダル獲得にとどまり、メダル順位も44位で隣国の宿敵ケニアに大きく引き離された。

 ゲブレセラシェ氏によると、次期会長には陸上女子長距離の五輪金メダリストであるデラルツ・ツル(Derartu Tulu)氏が就任する見通しとなっている。(c)AFP