【11月13日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は12日、2日目が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が重要な場面で冷静な試合運びを展開し、第5シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を7-6(7-5)、7-6(7-1)で退けた。

 英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で互いにミスを連発した一戦は、21歳のズベレフが両セットとも1ブレークダウンの状況から逆転に成功し、グガ・クエルテン・グループ(Guga Kuerten Group)で幸先が良いスタートを切った。

 一方、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)ファイナリストのチリッチは、直近5連敗中と苦手としているズベレフに対して先にブレークに成功したが、ゲームカウント5-3のサービングフォーザセットでブレークバックを許すと、逆に勢いを得たズベレフがタイブレークで競り勝った。

 続く第2セットでも、チリッチは第7ゲームで再び先にブレークして4-3とリードを築いたが、ズベレフもすかさず反撃して4-4に追いついた。チリッチはゲームカウント4-5で相手のマッチポイントをしのぐ粘りを見せたものの、再びタイブレークではズベレフが7-1と圧倒して勝利をつかんだ。

 この試合では両選手ともコートコンディションへの適応に苦労する中、アンフォーストエラーが合計78本(うちチリッチが46本)に上った。ズベレフは「このコートは難しい」とすると、「球足が速いし、かなりバウンドする。だから、他の大会と比べて難しく、全員が初戦でリズムをつかむ必要がある」と分析した。

「だけど、最終的には良い試合だった。勝ててうれしいよ。それが最も大切なことだ。大きな大会であり、選手全員にとって本当に重要な意味がある」 (c)AFP/John WEAVER