【11月13日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は12日、2日目が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-3で第8シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を一蹴し、歴代最多記録に並ぶ通算6度目のタイトル獲得に向けて好発進した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で集中した安定感のあるプレーを披露し、シーズン最後を有終の美で飾るべく圧倒的な強さを見せつけた。アンフォーストエラーの数がわずか6本だったのに加え、サービスゲームのポイント獲得率も86パーセントに上る好調ぶりで、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が錦織圭(Kei Nishikori)を相手にミスを連発して敗北した前日の試合とは対照的だった。

 ジョコビッチは第1セットの第5ゲームをブレークして試合の主導権を握ると、そこからは一度もイズナーの反撃を許さず、第2セットも2度のブレークに成功して1時間13分で勝利。「最高の試合だった」と振り返った。

「ジョンのサーブを3度もブレークするなんて、時には『不可能なミッション』を絶好のタイミングで遂行できた」「ベースラインからのプレーにも支えられ、よくサーブをキープできた。とても堅実なプレーができて、相手に多くのチャンスを与えなかった」

 この日最初の試合では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が重要な場面で冷静な試合運びを展開し、第5シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を7-6(7-5)、7-6(7-1)で退けた。

 互いにミスを連発した一戦は、21歳のズベレフが両セットとも1ブレークダウンの状況から逆転に成功。チリッチ戦の連勝も6に伸ばし、グガ・クエルテン・グループ(Group Guga Kuerten)で幸先が良いスタートを切った。(c)AFP/John WEAVER