【11月12日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2018)は11日、チェコ・プラハでワールドグループ決勝が行われ、ホームのチェコが3勝0敗で米国を下し、この8年で6回目となる大会制覇を成し遂げた。

 前日すでに2勝0敗として優勝に王手をかけていたチェコは、カテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)が2回のマッチポイントをしのいだ末、7-5、5-7、7-5で19歳のソフィア・ケニン(Sofia Kenin)との3時間45分にわたったマラソンマッチを制した。

 チェコはこれで、チェコスロバキア時代を含めて通算11回目の大会制覇。歴代最多の18勝を挙げている米国に近づいている。

 シニアコバは「信じられない試合だった。流れが行き来して、緊張感がすごかった。とにかく勝ててものすごくうれしい」「あまりにも緊張していたから、うまく言葉にならないけど、しばらくオフを取るのをとても楽しみにしている」とコメントした。

 一方、敗れた米国のキャシー・リナルディ(Kathy Rinaldi)監督は「目標としていた結果は得られなかったが、私たちが全力を尽くしたのは誰が見ても分かること。これ以上ないほど誇りに思う」とコメント。これで米国は、チェコとの対戦戦績が10勝3敗となった。

 今回の両チームは、米国がスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)、マディソン・キーズ(Madison Keys)が不在で、チェコもカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)とペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)を欠く中での対戦だった。

 チェコは前日、今大会限りでの代表引退を表明したバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)がケニンから逆転勝ちを収めると、続くシニアコバがストレートでアリソン・リスケ(Alison Riske)を退け、この日の第1試合でシニアコバが勝負を決めた。(c)AFP/Jan FLEMR