【11月11日 AFP】米カリフォルニア州で発生した大規模な森林火災で、救助隊は10日、新たに14人の遺体を発見し、この火災による死者は23人になった。カリフォルニア州では北部と南部で森林火災が猛威を振るっている。

 新たに遺体で見つかった14人のうち10人は同州北部ビュート(Butte)郡の町パラダイス(Paradise)で、4人は同郡コンカウ(Concow)で見つかった。救助隊はここ数時間の間に遺体を収容し、黒い霊きゅう車に乗せた。体の一部はバケツで、損傷のない遺体は遺体袋に入れて運ばれた。

 パラダイスで8日に発生したこの火災は「キャンプファイア(Camp Fire)」と名付けられている。同地では時季遅れの森林火災によって建物6700棟以上が焼失。そのほとんどは住宅だった。これまでに動員された消防隊員3200人以上のうち3人が負傷した。

 同州北部にある州都サクラメント(Sacramento)近辺の広い範囲と、州南部のリゾート地マリブ(Malibu)で、合わせて25万人以上に避難命令が出されている。消防当局は、火災を完全に封じ込めるには3週間かかるとみている。

 第1次世界大戦(World War I)終結100周年の記念行事出席のためフランスを訪問中のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は10日、ツイッター(Twitter)に、これほど大規模で被害が大きい森林火災が起きたのは森林管理が非常に悪いからであり「すぐに改善しなければ連邦予算は出さない」 と書き込んだ。(c)AFP/Josh Edelson, with Robyn Beck in Malibu