【11月11日 AFP】ヨルダンの救急当局は10日、同国の人気観光地ペトラ(Petra)遺跡やその周辺で9日に発生した豪雨による鉄砲水で、これまでに12人が死亡したと発表した。

 民間防衛当局の報道官が国営テレビに語ったところによると、歴史ある町マダバ(Madaba)では少女1人が行方不明となっており、捜索活動が続けられている。

 政府報道官によると、この水害で3762人の観光客が避難を余儀なくされた。国営テレビによると、赤い峡谷の町ペトラと隣接するワディムーサ(Wadi Musa)の砂漠では、浸水深が4メートルに達した場所もあった。

 1985年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されたペトラ遺跡は人気観光地で、毎年多くの観光客が訪れる。(c)AFP