【11月11日 AFP】18F1第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2018)は10日、予選が行われ、通算5回目となるドライバーズタイトルを獲得したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が今季10回目、メルセデスとしては通算100回目となるポールポジションを獲得した。

 雨が降る難しいコンディションの中、ハミルトンは予選Q3の2回目のアタックで、コースレコードとなる1分7秒281の最速タイムを記録。2016年の1度しか表彰台の頂点に立ったことがない、やや苦手なブラジルGPでの優勝、そしてチームの5季連続のコンストラクターズタイトル獲得へ弾みをつけた。

 ハミルトンはこれで自身の記録をさらに更新する通算82回目のポール獲得。また、ドライバーズタイトルを手にした後のレースでハミルトンがポールポジションに立つのは、今回が初めてとなった。

 圧巻の走りを見せたハミルトンは、2番手に入ったフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に0.1秒近い差をつけた。3位にはメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)、4位にはフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が続き、コンストラクターズ選手権のタイトル維持を目指すメルセデスと、13ポイント差以上詰めて逆転優勝を狙うフェラーリの4人が激しく争った。

 以下、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、ザウバー(Sauber)のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)とシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、ハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)と続いた。

 ベッテルは車重計測に呼ばれた際、エンジンを切らず、重量計を壊す違反を犯した。その後に呼び出しを受けたベッテルは、2番手からの降格処分は受けなかったものの、スチュワードから注意を受け、重量計を壊したことによる2万5000ユーロ(約322万円)の罰金を科された。

 大会側は「当該ドライバーが関係者の指示に従わず、大会の安全とスムーズな進行を妨げたため、戒告処分を与え、2万5000ユーロの罰金を命じる」と発表。対してベッテルは「この件については、黙っていた方がいいと思う。あんなふうに僕らを呼び出すべきじゃなかった。ああいうコンディションの中で、フェアじゃない。僕としては早くしてほしかった」とコメントしている。(c)AFP