【11月10日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は9日、自身は通算100個目のシングルスタイトルを獲得することよりも、シーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)で7度目の優勝を果たし、2018シーズンを最高の形で締めくくることに集中していると語った。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、これまで英ロンドンで2度、中国・上海で2度、米ヒューストンで2度にわたりツアー・ファイナルズのトロフィーを掲げており、最終戦の出場は今回が16回目。11日にロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で行われる大会初戦では、錦織圭(Kei Nishikori)と顔を合わせる。

 世界ランキング3位のフェデラーは今季、連覇を飾った全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)をはじめツアー4勝を記録。シングルスの通算優勝回数を99に伸ばし、同109のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏に次ぐ歴代2位につけている。

 2011年を最後にツアー・ファイナルズのタイトルから遠ざかっているフェデラーは「どこで100回目の優勝をするかはあまり重要ではないと思っている。どこかのタイミングで実現する限りはね」とすると、「エキサイティングな大会になる。もし優勝できたら、それは100回目の優勝ということよりも、ワールドツアー・ファイナルズを制したということに、より大きな意味がある」と話した。

 また、今シーズンには全体的に満足しているという37歳は「ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は思ったようにいかなかったかもしれないが、シーズンで本当に残念だったのはその二つだけだ」「再び何回も良い大会があったし、全豪オープンでは素晴らしいプレーができた」と付け加えた。

「とにかく非常に安定したシーズンが送れたし、1年の大半をけがなく過ごすことができたから、ここまではとても満足しているというのが正直なところだ。あと1つ残っているから、3敗してバケーション行きにならないようにしたい」 (c)AFP/John WEAVER