【11月9日 時事通信社】「血の海にうつぶせに倒れていた」。オーストラリア第2の都市メルボルン中心部で9日起きた凄惨(せいさん)なテロ。週末の金曜日で大勢の市民が街に繰り出す中、凶行に遭った被害者の様子を目撃者が生々しく語った。

 事件現場のバーク通りはデパートなどが立ち並ぶ目抜き通りの一つ。豪公共放送ABCによると、近くのファストフード店の男性店員は騒ぎを聞いて店から外に出たところ、炎上する車の近くで高齢男性が血まみれの状態で亡くなったと証言。男性店員は「(当初)足元で男性は生きていた。なんてむごいんだ」と憤った。

 アフリカ系移民とみられる容疑者の男は、警察からテロ関連でマークされていた。多くの人々を巻き込もうと、現場近くを通る路面電車に車をぶつけようとしたとの証言もある。

 現場には、事件を受けて瞬く間に人だかりができた。民放テレビが伝えた映像は、容疑者を取り押さえようとした警察官らに交じって、買い物カートを使って果敢に容疑者に立ち向かう通行人の姿も捉えていた。(c)時事通信社