【11月9日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)スポーティング・ディレクター(SD)は8日、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長が、10日に控える直接対決を前に本命はドルトムントだと示唆した内容を一蹴した。

 敵地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)に乗り込む昨年王者バイエルンが、現在リーグ首位を走るドルトムントに4ポイント差をつけられていることから、ヘーネス会長は「われわれは挑戦者だ」と主張していた。

 しかし、たとえドルトムントが今季のドイツ1部で無敗を続ける唯一のチームであり、開幕からの連続無敗数でクラブ記録に迫っているとしても、バイエルンが勝つ可能性が低くなることはないとツォルクSDは話している。

 記者会見でツォルクSDは「首位に立った状態で久々にバイエルンと対戦するが、それにそれほど意味はない。勝利の本命だからといってゴールがもらえるわけではない」とコメントした。「(ヘーネス会長が)話したことを聞いたが、われわれは気にしない。ただこの状況を楽しんでいる」「(両チームを)比較するのはあまり意味がない。彼らはリーグ戦で6連覇中だ」とコメントした。

 また、10日のバイエルン戦は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦に0-2で完敗した直後の試合となり、ツォルクSDは「自信をもって試合に入っていける理由はあるが、もちろんアトレティコ戦の時よりも良いプレーをしなければならない」と補足した。

 ドルトムントを率いるルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は、現在負傷しているGKロマン・ビュルキ(Roman Burki)とDFアブドゥ・ディアロ(Abdou Diallo)のコンディションを見極めているところだが、その他の選手たちの状態は良いとみられている。

 もしバイエルン戦で負けなければ、ドルトムントは2002-03シーズンに樹立した開幕からリーグ戦11試合無敗というクラブ記録に並ぶが、この若いチームはまだ学ぶことがたくさんあるとファーブル監督は話している。「このチームは成長したが、やるべきことがまだある。特に戦術面でね」「われわれには多くのプランがある。しかし若い選手が多く、まだ時間が必要だ」 (c)AFP