【11月9日 AFP】パートナー候補のプロフィルを延々とスワイプし続けるのはもうやめよう。出会い系アプリでは、最初のデートでどこに行くべきかや何を話すべきかをアドバイスしたり、好きな有名人に似たパートナーを探したりするために人工知能(AI)を活用する動きが進んでいる。

「ティンダー(Tinder)」などのスマートフォン向け出会い系アプリではつい最近まで、相手をデートに誘い、そのデートがうまく運ぶようにするのはユーザー任せだった。ティンダーでは、パートナー候補のプロフィルをリアルタイムで確認し、会いたい相手がいた場合はプロフィルを「スワイプ」するようになっている。

 だが、無駄にプロフィルを検索し続けることによる徒労感に対処するために、オンライン出会い系業界では、現実世界での出会いをお膳立てし、デートのコーチ役を務めるためにAIを活用する動きが進行中だ。

 ポルトガルの首都リスボン(Lisbon)で8日まで、4日間の日程で開かれたインターネット技術の国際会議「ウェブサミット(Web Summit)」では、出会い系アプリによるAIの新たな活用法にハイライトが当てられた。AIは思考や意思決定など人間の行為を再現するようにコンピューターをプログラムする技術だ。

 オンライン出会い系サイトのパイオニア、米「イーハモニー(eHarmony)」は、アプリ内でしばらくチャットした後に直接会うことを提案するよう、ユーザーの背中を押すAI機能を開発中であることを明らかにした。

 イーハモニーのグラント・ラングストン(Grant Langston)最高経営責任者(CEO)は、ウェブサミットの席上で「出会い系アプリ上の活動は活発だが、全般的に見て、実際のデートはそう多くはない」と語った。「ユーザーは誘い方が分からないのだ。実際に助けを必要としている人々は驚くほど多く、われわれは自動化された方法でそれを支援することが可能と考えている」

■ユーザーの「負担を減らす」

 英国の出会い系アプリ「ラブフラッター(Loveflutter)」は、ユーザー間の相性を判断し、現実のデートをいつ行うべきかをアドバイスするために、ユーザー間のチャット内容を分析する目的でAIを利用することを計画している。

 ラブフラッター共同創設者のダイゴ・スミス(Daigo Smith)氏は「アプリから『あなたたちは本当に良く気が合います。初デートに行きませんか』というメッセージが送信される」と話す。

 ラブフラッターではすでに位置情報SNS「フォースクエア(Foursquare)」からの情報を用いて、ユーザー間の初デートの際に、双方の家から等距離にある場所の提案を行っている。フォースクエアは近くにあるレストラン、バー、クラブなどの検索を支援するスマホアプリだ。「これによって、初デートを計画する負担がある程度は取り除かれる」とスミス氏は述べた。