【11月9日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が、若手選手のリクルートに関して人種に基づくプロファイリングが行われていたとして内部調査を開始した。クラブ関係者が8日、明らかにした。

 サッカーに関する内部告発サイト「フットボール・リークス(Football Leaks)」が公表した書類を引用したフランスのニュースサイト「メディアパート(Mediapart)」の報道を受け、PSGの関係者はAFPに対して、「内部調査を開始した」と述べた。

 メディアパートによると、PSGのスカウト部は2013年から今年春までの間、若手選手に関する評価リストで民族性に関する情報を含めた各項目を埋めていたとされている。人種の項目はフランス人、北米人、中米人、アフリカ人などと記載され、こうした選別はフランスでは違法となっている。

 クラブ関係者はAFPに対して、これらの書式の存在を認めた。メディアコンソーシアムの「ヨーロピアン・インベスティゲーティブ・コラボレーションズ(EIC)」に加盟するメディアパートは、獲得する可能性のある若手選手の評価にこれらの書式が使われていたと伝えた。

 メディアパートによると、この疑惑は2014年3月に「内部で告発」されたもので、13歳の有望株だったヤン・グボホ(Yann Gboho)に関係したものとされている。同選手は当時、フランス北部のノルマンディー(Normandy)地域を拠点とするルーアン(FC Rouen)でプレーし、スカウトの目に留まった。

 PSGのスカウトは2013年11月、この選手の評価リストで人種の項目に「中米人」と記載。リストの画面では、ドロップダウンメニューでフランス人、北米人、中米人、アフリカ人から選択できるようになっていたという。

 内部告発サイトでは、PSGのスカウト担当者で問題のグボホを評価したとされるセルジュ・フォーニエ(Serge Fournier)氏が、「われわれが推薦した選手は、全員フランス出身だったから、フランス人というよりも白人と書かれるべきだっただろう」「PSGはアフリカ生まれの選手の獲得を望んでいなかった。彼らは誕生日が明確でないから」と話したと伝えられた。

 コートジボワール生まれでフランスのユース代表であるグボホは、実際にはレンヌ(Stade Rennes FC)と契約した。(c)AFP/Philippe GRELARD