【11月17日 CNS】英国のラレー(Raleigh)、日本のパナソニック(Panasonic)、上海の鳳凰(Phoenix)。

 中国・杭州市(Hangzhou)にある5、60平方メートルの部屋に、さまざまな自転車やパーツが敷き詰められている。全て同市に住む80歳の陳傲奇さんが、60年かけて集めてきたものだ。

 陳さんは若いころ、電気工事の仕事に携わり、25歳の時に、3か月分の給料で初めて中古の自転車を購入した。価格は80元ほど(約1306円)だった。それ以降、陳さんの自転車に対する熱は高まり、気に入った自転車やパーツを見つけるたびに購入した。安いもので数十元、高いもので数千元したという。10年以上経った現在でも大事に保存している。

 自転車やパーツだけではなく、自転車のナンバープレートも集めている。陳さんは「自転車も現在の自動車と同様、ナンバープレートが付いていた」と話す。

 自動車が主流になった現代、陳さんは自動車を運転したことがなく、退職後は自転車に乗り遠出をしていたという。陳さんにとって自転車は健康に良く、環境にも優しい。以前のように自転車で出かけることはないが、いつも自転車の手入れをしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News