【11月8日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)は7日、第29節の試合が行われ、上海上港(Shanghai SIPG)は2-1で北京人和(Beijing Renhe)に勝利して初優勝を果たし、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)の連覇を7で止めた。

 広州恒大が8連覇を逃したことで、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督の去就は就任から1シーズンしか経過していないにもかかわらず不透明なものとなった。

 それとは対照的に、2005年のクラブ設立後初となる主要タイトルを獲得した上海上港のヴィトール・ペレイラ(Vitor Pereira)監督は、より知名度の高かったアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)前監督が成し遂げられなかったものを実現させた。

 オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)とフッキ(Hulk)という2人の高給取りを抱える上海上港は、この日の勝利で今季1試合を残したところで1部リーグ制覇を決めた。

 かつてFCポルト(FC Porto)の指揮官を務め、昨季は1860ミュンヘン(1860 Munich)をドイツ3部昇格に導いたペレイラ監督は、チームの「精神力」を称賛した。

 優勝メダルを首からかけたペレイラ監督は、「われわれは7年続いた広州恒大の連覇を止めた。これは大きな成果であり、大きなチャレンジだ。チームはこの挑戦に勝った」と話した。

「中国での最初の年になったが、私の監督キャリアの中でも良いものになったし、とても幸せだ」「来季もみんなでもう一度タイトルに挑戦できればと思う」

 3日に行われた天王山で、上海上港が敵地で5-4と広州恒大に勝利したことが、今季のタイトル争いの行方を決定付けた。

 広州恒大は2位の座を確保し、上海上港とともに来季のAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2019)出場権を手にしたが、この成績はカンナヴァーロ監督の留任を約束するのに十分なものではないかもしれない。(c)AFP/Peter STEBBINGS