【11月8日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、5日から中国・広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)で開かれている第9回「中国国際航空宇宙フォーラム(China International Aviation & Aerospace Forum)」で、中国国家宇宙局系統工程司の趙堅(Zhao Jian)副司長は、「中国は宇宙探査において、2020年前後に初の火星探査機ミッションを実施し、2021年に火星着陸と探査を行う計画を立てている」と明らかにした。

 これについて、趙副司長は「宇宙空間への平和利用と探求は、人類がたゆまず求めているものだ。中国は宇宙事業の発展に力を入れ、国際空間における交流と協力に取り組んでいく」と述べた。さらに、「月面探査においては、2019年に『嫦娥(Chang'e)5号』探査機を打ち上げ、サンプル採取後の返還を実現する。このほか、有人宇宙事業においては、2022年に有人運営の宇宙ステーションの建設を完成する。中国の宇宙ステーションを世界に向けて開放し、国連のメンバー国が空間科学の応用研究に積極的に参与することを望んでいる」と話した。

 趙副司長によると、2018年10月末現在、中国は38の国家宇宙機関と4つの国際機構との間で協力協定または覚書を調印したことで、国連宇宙空間平和利用委員会をはじめとする20の国際機構の関連活動に参加しているという。(c)東方新報/AFPBB News