【11月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は7日、グループH第4節が各地で行われ、ユベントス(Juventus)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に今大会初ゴールが生まれたものの、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に1-2で逆転負けを喫した。

 65分にロナウドは素晴らしいシュートでゴールをこじ開け、ユベントスの決勝トーナメント進出を手繰り寄せたかに思われたが、86分にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)にFKを決められユナイテッドに追いつかれると、その後はレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)のオウンゴールで逆転を許した。

 試合後、この結果を喜んだジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、観客に向けて耳に手を当て、ウインクしながらアリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)のピッチに進み出た。

 ユベントスはサミ・ケディラ(Sami Khedira)とパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)のシュートがゴールの枠に嫌われるも、敵陣に少し入った位置からボヌッチが送ったロングフィードに、バロンドール(Ballon d’Or)を5度受賞したロナウドがダイレクトでうまく合わせ、4万1470人の観客を総立ちにさせた。

 今夏、1億1000万ユーロ(約142億円)という史上最高額の移籍金を含む4年総額3億4000万ユーロ(約441億円)でレアル・マドリード(Real Madrid)から加入した33歳のロナウドにとって、これは今季公式戦8点目。また、チャンピオンズリーグでは、レアルに在籍していた今年4月に行われたユベントスとの準決勝で90分に決めたPK以来のゴールで、大会通算最多得点者であるロナウドにとっては欧州大会通算121点目となった。

 しかしユナイテッドは、途中出場のマタがペナルティーエリアの端からカーブをかけたFKを決めなんとか同点に持ち込むと、最終的にわずか4分の間に試合結果を一変させた。

 アシュリー・ヤング(Ashley Young)が左サイドから蹴ったFKはゴール前の密集地帯を抜けていくと、ボヌッチとアレックス・サンドロ(Alex Sandro)に当たりながらゴールに吸い込まれ、ユベントスは衝撃に包まれた。

 この結果、4試合を終え勝ち点9のユベントスが首位に立ち、ユナイテッドは同7でグループHの2位につけている。

 また同組では、バレンシア(Valencia CF)が3-1でBSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)を下し、今大会初勝利を収めるとともに、ユナイテッドにプレッシャーをかけ続けている。

 才能ある21歳のカルロス・ソレール(Carlos Soler)が前半にサンティ・ミナ(Santi Mina)の2得点をお膳立てすると、後半には自らもゴールを奪い、今季ここまで度重なるドローによって結果が残せていなかったチームに勝利をもたらした。

 バレンシアはロジャー・アサレ(Roger Assale)にゴールを許しヤングボーイズに追いつかれるも、前半終了間際にミナが得点をマークし、失点からわずか5分で勝ち越しに成功した。

 決勝トーナメント進出を目指すバレンシアにとってこの試合では勝利が最も重要で、ユナイテッドとの勝ち点2差を守っている。

 バレンシアは今後、敵地でのユベントス戦を控えているが、仮にバレンシアとユナイテッドにグループ突破の可能性が残されているならば、最終節でユナイテッドを本拠地メスタージャ・スタジアム(Mestalla Stadium)に迎えるというアドバンテージがバレンシアにはある。(c)AFP/Emmeline MOORE