【11月10日 Xinhua News】中国四川省にある成都華希昆虫博物館の趙力(ちょう・りき)館長は1日、ギネスワールドレコーズ社の公式認定証を受け取った。趙氏が昨年8月に成都の青城山で発見した巨大なミカドガガンボ(別名帝王大蚊、学名Holorusia mikado)は、正式に世界最大のガガンボ(大蚊)に認定された。これまでのギネス記録は、大英自然史博物館が2007年に出版した「Animal Records」で英国の博物学者マーク・カーウォーディン氏が紹介したガガンボだった。同書によると、このガガンボは前脚先端から後ろ脚先端の長さが23センチで、後にギネス記録に認定されていた。

 今回、この記録が打ち破られた。数カ月にわたる確認作業を経て、ギネス世界記録の公式認定団体は、成都華希昆虫博物館に保存されている巨大なガガンボの標本の長さが、羽を広げた時で11.15センチ、脚を伸ばした時で25.8センチとなり、これまでの記録を2.8センチ上回ることを最終的に確認した。

 趙氏によると、ガガンボは蚊の中で最も大きい種で、日本で最初に発見された。

 国家二級博物館である成都華希昆虫博物館には70万点余りの収蔵品があり、昆虫標本や化石、文化財など多くの種類を網羅している。中でも70種余りの昆虫標本は世界最大を誇る。(c)Xinhua News/AFPBB News