【11月5日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)は4日、シングルス決勝が行われ、カレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)が7-5、6-4で大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破って優勝を飾り、躍進のシーズンをキャリア「最大の成果」で締めくくった。

 ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)、ジョン・イズナー(John Isner、米国)に続き、今年に入ってマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で初優勝を飾った3人目の選手となったカチャノフは、5日に発表される最新世界ランキングで自己最高の11位に浮上する。

 同日に世界1位に返り咲くジョコビッチのツアー4大会連続優勝を阻み、ストレート負けを喫した7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の雪辱を果たしたカチャノフは「これまでで1番大きなタイトルであり、最大の成果だ。全体的に言っても、躍進のシーズンとなった」と語った。

「そして、このタイトルで良い一年の締めくくりができた。涙は流していないかもしれないけど本当にうれしい」「このような形でシーズンを終えることができて夢がかなった」

 先月のクレムリン・カップ(Kremlin Cup 2018)も制したカチャノフだが、今大会までトップ10選手には19回戦って3回しか勝てていなかった。しかし、今週だけでトップ10から4勝を挙げ、ジョコビッチの連勝を22で止めた。また、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)の補欠2番手となり、英ロンドンで行われるシーズン最終戦に出場する可能性も残している。

「今の自分のプレーに満足している。試合ごとに自分のレベルを上げられている」と言う22歳のカチャノフは、「それをトップ10の選手たちを相手に見せられたと思う。きょうは世界ナンバーワンのノバクが相手だった。それが1番大きい」と話した。

「そして第2に、ニューヨーク(全米オープンテニス<US Open Tennis Championships 2018>)でラファに敗れたように、トップ選手に悔しい負けを経験したことで、自分を限界まで押し上げ、今まで以上にハードワークを積めるようになった」 (c)AFP/Martyn WOOD