【11月5日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が4日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の女子シングルス決勝で激高したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)について、「行き過ぎだった」と話した。

 セレーナは大坂なおみ(Naomi Osaka)との決勝で、ラケットを壊して1ポイント、さらに主審を「うそつき」や「盗人」と呼んで1ゲームを失う罰則を科され、キャリア最大のタイトルを獲得した大坂の快挙に水を差した。そしてセレーナの第2セットの暴走は、試合後すぐに大きな論争に発展した。

 これについて、フェデラーは英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に「セレーナは矛を収めるべきだったと感じている」「最終的にはそうしたが、それでも行き過ぎた。もっと早く落ち着くべきだった」と話した。

 その一方でセレーナに同情している部分もあるようで、フェデラーは「主審に追い詰められた部分もあったかもしれない。残念だが、信じられない出来事だった」と続けている。

 またフェデラーは、ウエアの規制についても語っている。セレーナが今季の全仏オープンテニス(French Open 2018)で着ていたキャットスーツ風のウエアは、服装規定の厳格化を受けて同大会では禁止になることが決まった。全米オープンでは、アリーゼ・コルネ(Alize Cornet、フランス)がコート上でウエアを着替えて警告を出された。

 フェデラーは「着替えやキャットスーツの何が問題なんだろう?」「セレーナはもっとクレイジーなウエアを着ていたこともあった。男子でも、もっと奇抜なものがあった。僕としてはちょっとナンセンスに感じる」「個人的には完全に女子選手たちに賛成だ。自由にしたらいいと思う」と話した。(c)AFP