【11月4日 AFP】(更新)南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニア(New Caledonia)で4日に行われた仏からの独立の是非を問う住民投票は、速報によると、フランスへの残留を支持する票が多数を占めたことが判明した。

 地元の選挙当局によると、開票率70%の時点で、独立の提案を拒否する人々の票が59.5%に達した。

 有権者数は約17万5000人という今回の投票に先駆けて行われた世論調査でも、フランスへの残留を支持する票が大多数を占めるとみられていた。

 その一方で、独立の是非を問う住民投票を機に、独立支持の傾向が強いメラネシア系先住民カナク(Kanak)と、1853年のフランス併合後に渡ってきた白人との間で対立が再燃するのではとの懸念が出ている。

 フランス本土から約1万8000キロ離れたニューカレドニアは、電子機器産業に不可欠なニッケル鉱の世界有数の生産地で、太平洋におけるフランスの戦略的要衝でもある。(c)AFP