【11月5日 AFP】女子テニス、WTAエリート・トロフィー(Hengqin Life WTA Elite Trophy Zhuhai 2018)は4日、シングルス決勝が行われ、大会第9シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は6-3、6-4で第11シードの王薔(Qiang Wang、ワン・チャン、中国)を下し、優勝を飾った。

 中国・珠海(Zhuhai)で行われた決勝で、地元の期待を背負う王を破った22歳のバーティは「本当に信じられないような一年になった」とコメント。最新の世界ランキングでは、自身最高の15位に浮上した。

 先月のWTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2018)では、ダブルスで決勝に進出していたバーティはまた、「目標はトップ20に残り続け、できるだけその地位を固めること。ここまではそれができているし、ダブルスで大きな成功を収めながら、いくつかタイトルも取れている」と付け加えた。

 一方、中国ナンバーワンの王は当初、決勝の舞台には上がれないはずだったが、マディソン・キーズ(Madison Keys、米国)の負傷棄権を最大限に生かし、繰り上がりで臨んだ準決勝で四大大会(グランドスラム)通算2勝のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を破っていた。

 予期せぬ2試合への準備について問われた王は「いや、用意はできていなかった」とした上で、「きのうは直前になって声がかかったが勝つことができ、とてもうれしかった。きょうは負けてしまい、悔しい」と続けた。「でもきょうで終わりだし、やっとバケーションに行ける」

 エリート・トロフィーは、おおむね世界ランキング9位から20位までの12選手が出場する大会で、2019年まで珠海で行われる予定。今年の賞金総額は、シングルスとダブルス合わせて235万ドル(約2億6500万円)だった。(c)AFP/James EDGAR