【11月4日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)が実施している、冷戦(Cold War)終結後では最大規模の合同軍事演習「トライデント・ジャンクチャー(Trident Juncture)」に、「招かれざる」ロシアの軍用機が飛来する出来事があった。

 ノルウェー沖で演習中の米揚陸指揮艦マウント・ホイットニー(USS Mount Whitney)に乗船していた海兵隊員らが、集合写真を撮影するため甲板上に集まっていたところ、旧ソ連時代のツポレフ142(TU142)が頭上を飛行。

 興味津々な様子のある海兵隊員は、この来訪者を専門家の視線で見つめ、「長距離洋上哨戒機だ」と語った。写真では何度となく目にしたことがあるものの、「現場で」見たのは今回が初めてだという。

 冷戦終結後では最大規模となる今回の演習について、ロシアは不快感をあらわにしており、ロシアに対して武力を誇示するものとみなし、何の反応も示さないことはないとしていた。

 ロシア国防省は、2機のツポレフ142が12時間を超える「計画的な飛行」を実施したと説明。国営ロシア通信(RIA Novosti)によると、同省は3日、「ロシア艦隊の海軍機による飛行は全て、領空に関する国際的な規則に厳密に従って実施されている」と述べたという。

 ツポレフ機の飛行は、NATOの合同演習に対するロシアの反応の一環とみられている。

 ただ、マウント・ホイットニーに乗船し、演習の任務を担う英海兵隊の大佐は「彼らがわたしたちを監視しているので、わたしたちも彼らを監視している」と述べ、冷静に対処する方針を示した。(c)AFP/ Pierre-Henry DESHAYES