【11月4日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は3日、第10節が行われ、終了間際に同点ゴールを許したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は本拠地でSCフライブルク(SC Freiburg)と1-1で引き分け、同日勝利した首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との勝ち点差は次週の直接対決を前に4に広がった。

 30日に行われた4部レーディングハウゼン(Roedinghausen)とのドイツカップ(German Cup 2018-19)2回戦も2-1の辛勝だったバイエルンは、ドルトムントとのアウェーでの首位攻防戦を1週間後に控える中、この日も本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で苦戦を強いられた。

 スターぞろいの攻撃陣は80分、サージ・ナブリー(Serge Gnabry)がドリブル突破からゴール右下隅へのシュートを決めてようやく均衡を破ったが、フライブルクも諦めずに89分、ルーカス・ヘラー(Lucas Hoeler)がCBのニクラス・ズーレ(Niklas Suele)とジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)の間をうまく抜け出してゴールを決め、バイエルンのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督はいら立ったように首を振った。

 主将を務めるGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は「自分たちのベストのサッカーを見せられない1週間だったし、こういうときは何をやってもうまくいかないものだ」と不満げに言った。

 フライブルクがアウェーでのバイエルン戦で勝ち点を手に入れたのは1997年以来となる。対するバイエルンは、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)が下位フォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Duesseldorf)との4日の試合に勝利すれば、2位の座を奪われることになる。

 一方、ドルトムントは主将のマルコ・ロイス(Marco Reus)が前半に決めたヘディングシュートが決勝点となり、1-0でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)を下してバイエルンとの勝ち点差を4に広げた。

 ルカシュ・ピズチェク(Lukasz Piszczek)とマルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)をけがで欠き、守備陣を入れ代えたドルトムントだが、この日は決定機を決めきることに苦労した。それでも28分、今季すでに6アシストを挙げている18歳のジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)がまたしても鋭いクロスを左から上げると、トーマス・デラネイ(Thomas Delaney)が頭で折り返し、最後はロイスが頭で枠内に流し込んだ。

 ドルトムントはこれでリーグ戦10節にして早くも30ゴール目。ただこの日は、これまで見せていた洗練されたサッカーは影を潜めた。(c)AFP/Ryland JAMES