【11月3日 AFP】サウジアラビア出身のジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコのサウジ総領事館内で殺害されてから1か月となるのに合わせ、国際人権団体の活動家らが2日、英ロンドンのサウジ大使館前に「カショギ・ストリート」と書かれた模擬の道路標識を掲げて抗議した。

 カショギ氏は、10月2日昼ごろにトルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館内に入っていくのを目撃されたのが生前最後の姿となった。

 英ロンドンに拠点を置くアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の活動家は11月2日、この時刻に合わせてロンドンの高級地区メイフェア(Mayfair)にあるサウジ大使館前に「カショギ・ストリート」と書かれた道路標識を設置。

 アムネスティ英国支部のクリスティアン・ベネディクト(Kristyan Benedict)氏はロンドンのサウジ大使館前でAFPに対し、「カショギ氏の家族や友人たちに連帯を示すための緊急行動」だと説明。ベネディクト氏によると、カショギ氏の家族や親友らが活動家らに対し、サウジ政権と近しい国や同政権を外交的に擁護している主要国での抗議活動を求めているという。

 ベネディクト氏は、カショギ氏殺害に関して「サウジ政権自身の捜査は信用されない」と述べ、国際連合(UN)の主導による捜査を求める機運が高まることを期待していると語った。(c)AFP