【11月3日 AFP】リトアニアで2日、同国に女性参政権が導入されてから100年となるのを記念して、女性の人型が点灯する歩行者用信号機が首都ビリニュスに設置された。

 リトアニアで憲法に女性参政権が記載されたのは1918年11月2日。フランスや米国よりも早く、世界でも早期に女性参政権が認められた国の一つとなった。

 女性の人型信号機が設置された場所は、ビリニュス最大のビジネス街に隣接した繁華街の横断歩道だ。市当局者は、この信号機が男女格差を縮小する必要性を欧州各国に思い起させるものとなってほしいと述べた。

 公式統計によると、リトアニアにおける男女の収入(時間当たり総収入)格差は14.4%で、欧州連合(EU)平均の16.2%よりも低水準となっている。

 しかし、ビリニュス大学(Vilnius University)のドビレ・ヤクニューナイテ(Dovile Jakniunaite)教授は、男女の賃金格差解消や女性に対するドメスティックバイオレンス(DV)問題の解決に向けて、リトアニア政府は一層の努力が必要だと指摘した。(c)AFP