【11月3日 AFP】第48回世界体操競技選手権(48th FIG Artistic Gymnastics World Championships)は2日、カタールの首都ドーハで種目別決勝が行われ、米国のシモーネ・バイルス(Simone Biles)が女子跳馬を制して、同大会では男女を通じて史上最多となる通算13個目の金メダルを獲得した。

 体操界のスーパースターで21歳のバイルスは、自身が生まれる1年前の1996年にベラルーシのビタリー・シェルボ(Vitaly Scherbo)氏が樹立した、世界体操における歴代最多金メダル獲得数を更新した。

 バイルスにとっては今大会3個目の金メダルとなったが、段違い平行棒ではベルギーのニナ・デルバール(Nina Derwael)にトップを譲って2位に終わり、全個人種目制覇の可能性は消滅。それでも、この種目で自身初のメダルを手にしたことによって、主要国際大会の全種目のメダルを手にした初めての米国人選手となった。

 この日2つのメダルを獲得したバイルスは、これで世界体操のメダル総数を18個に伸ばした。ロシアのスベトラーナ・ホルキナ(Svetlana Khorkina)氏が持つ女子歴代1位の通算20個にはあと2つに迫っており、3日に行われる平均台とゆかで記録に肩を並べる可能性がある。(c)AFP/David HARDING