【11月4日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)は3日、シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が7-6(8-6)、5-7、7-6(7-3)で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、決勝へ駒を進めた。

 5日に発表される最新世界ランキングでラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に代わりナンバーワンになるジョコビッチは、ナダルに並ぶ通算33個目のマスターズタイトルが懸かる決勝でロシアのカレン・カチャノフ(Karen Khachanov)と顔を合わせる。

 これでフェデラー戦の連勝を4に伸ばし、通算対戦成績も25勝22敗としたジョコビッチは試合後、「僕たちはこれまでも信じられないような試合をしてきたが、これは間違いなく過去最高の試合の一つだろう」と語った。

「ナダルと対戦したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の準決勝と並び、今年に入って最もエキサイティングな試合だった。ひょっとしたら、自分がプレーした中でも最も質の高い試合だったかもしれない」「ロジャーとプレーする時は、自分のベストを出さないと勝てないと分かっている。だから、僕たちのライバル関係や試合は本当に特別なものなんだ」

 37歳のフェデラーに追い込まれながらも、3時間を超える激闘を制したジョコビッチは、4日の決勝で今季4勝目、パリ・マスターズでは通算5回目のタイトル獲得を目指す。

 一方、ジョコビッチから2015年以来となる勝利を逃し、キャリア通算100回目の優勝はならなかったフェデラーは、現在マッチ22連勝中のジョコビッチについて「ノバクは間違いなく波に乗っている。それが感じ取れるし、最終的にそれがいくつかの点で違いを生むんだ」と話した。

「でも自分のテニスには全体的に満足している。優勝した先週よりも良かったし、ノバクの能力をもってして初めて敗れた」「だから全く問題はない。これから体を休め、ロンドン(ATPワールドツアー・ファイナルズ<ATP World Tour Finals 2018>)に向けて良い準備をしていきたい」

 直前に行われた試合では、22歳のカチャノフが第6シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を6-4、6-1で破り、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で自身初の決勝へ進出。「決勝へ進めて本当にうれしい。でも大会は終わっていない。明日の決勝でプレーするのが楽しみだ」とコメントした。(c)AFP/Martyn WOOD