【11月2日 AFP】トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内でジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏(59)が殺害された事件で、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)はトルコ政府関係者の話として、カショギ氏の遺体が酸で溶かされた可能性について当局が捜査を進めていると報じた。

 これに先立ちトルコ検察は10月31日、カショギ氏は総領事館に入った直後に絞殺され、遺体は切断された後に処理されたと発表。しかし方法について検察は明言を避け、カショギ氏の遺体の場所も謎のままだ。

 しかし検察の発表後、トルコ政府関係者が匿名でワシントン・ポストの取材に応じ、カショギ氏の遺体は総領事館か近くの総領事公邸で酸を使って溶かされたとの見立てで捜査が進められていると明らかにした。

 この政府関係者によると、殺害場所近くで遺体が処理された可能性を示す「生物学的根拠」が総領事館の庭で見つかったという。また同関係者は「カショギ氏の遺体は埋葬の必要がなかった」とも述べているという。(c)AFP