【11月4日 AFP】女子テニス、中国のエースに成長した王薔(Qiang Wang、ワン・チャン)は、過酷なシーズンが終盤に差し掛かって「疲れ果てた」と感じ、「あまりにも多くの試合」でプレーしたことを実感している。

 ここ数か月で目覚ましい成績を残した世界ランク22位の王は、張帥(Shuai Zhang)を抜いて女子シングルスで中国ナンバーワンに上り詰めた。しかし、シーズンの大詰めに過酷なスケジュールをこなしたことによって、精神的にも肉体的にも消耗してしまった。

 中国・珠海(Zhuhai)で開催中のWTAエリート・トロフィー(Hengqin Life WTA Elite Trophy Zhuhai 2018)に出場している26歳の王は、AFPの取材に対して、「もう精いっぱい」「自分にとっては大会も試合も多すぎる。特に最近の2か月はそうだった」と話した。

 王は7月の江西オープン(Jiangxi Open 2018)決勝で同胞の鄭賽賽(Saisai Zheng)を破ると、9月の広州国際女子オープン(Guangzhou International Women's Open 2018)ではキャリア2回目のタイトル獲得を果たした。

 武漢オープン(Wuhan Open 2018)の準決勝はけがで棄権を余儀なくされたものの、先月中旬の香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2018)では見事な復活を遂げ、元ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)覇者のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を下してファイナリストになった。

 躍進の2018年シーズンについて問われると、謙虚で控え目な口調のアジア大会(18th Asian Games)女王は「前半は世界ランキングが91位まで後退するなど、あまり調子は良くなかった」「だけど、最近の5か月間は本当に絶好調で、勝利を積み重ねることができた。世界ランクも22位まで上がって、そのまま今大会に臨めた」と語った。

 これがWTAエリート・トロフィー初出場の王は「この大会でプレーできて、とてもうれしい。だけど今は、精神的にも肉体的にも疲れ果てているから、大会後は休暇を取るつもり」と付け加えている。(c)AFP/James EDGAR