【11月2日 AFP】ラ・リーガ・ノースアメリカ(LLNA)は1日、ジローナ(Girona FC)とFCバルセロナ(FC Barcelona)によるスペイン1部リーグの試合を米国で開催する計画について、ファンが支持していることを証明するための嘆願運動を立ち上げた。

 米マイアミのハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)で来年1月26日にリーグ戦を行う許可を得るために、両クラブはLFPがスペインサッカー連盟(RFEF)に提出した正式な要望書にサインしている。しかしながら、主な統括団体がこの計画に反対していることから、LFPは米国に試合を招致するための「#BringUStheGame」キャンペーンを打ち出した。

 LLNAが主導するこの嘆願運動では、「ルイス・スアレス(Luis Suarez)、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)、クリスティアン・ストゥアーニ(Cristhian Stuani)、ポルトゥ(Cristian Portugues Manzanera 'Portu')らが、ここで競い合う姿を観戦するのを想像してくれ。激しく得点を争う本物のラ・リーガだ。ただ、一つ問題がある」と書かれている。

 マイアミで試合が計画されているのは、ジローナに大きなアドバンテージがある本拠地エスタディ・モンティリビ(Estadi Montilivi)で行われるリーグ戦となっている。

 ファンに対しては渡航費用が無料になることを含めた補償パッケージが提示されているが、リーグ戦が一試合だけ海外で行われることは、競技のバランスや統一性が損なわれることはほぼ間違いないと見られる。

 RFEFのルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長が計画に反対している一方で、スペインサッカー選手会(AFE)は選手に最終決定権があるとの立場を維持している。

 試合を実現させるためには、RFEFをはじめ米国サッカー連盟(USSF)、欧州サッカー連盟(UEFA)、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)など統括団体の承認が必要になる。

 国際サッカー連盟(FIFA)の承認は絶対条件ではないものの、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は前週、米国開催の提案については反対意見を表明した。

 FIFAが試合を禁止する動きに出た場合、リーグ側はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に申し立てを行う意向を示している。(c)AFP