【11月2日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)ヘッドコーチ(HC)は1日、2015年W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HC率いる日本代表に大金星をさらわれて以来、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の関係者全員がジョーンズHCに対して常に最大限の敬意を払っていると明かした。

 2015年9月19日に英ブライトン(Brighton)で行われたW杯の一戦で、ジョーンズHC率いる日本は南アフリカに34-32で大番狂わせを演じ、ラグビー界に衝撃を与えた。エラスムスHCによると、南アフリカ国民は全員そのとき自分がどこにいたか話すことができるという。

 スプリングボクスは、英ロンドンのトゥイッケナム(Twickenham)で行われる3日のイングランド戦で、11月のテストマッチシリーズの幕を開ける。現在ジョーンズHCが指揮を執るイングランドとの6月のテストマッチ3連戦では、南アフリカは2勝1敗で勝ち越した。

 今回のイングランドは故障や出場停止処分で数人の先発メンバーを欠いているものの、オーストラリア出身のジョーンズHCが率いるチームに対して、エラスムスHCが油断することは決してない。指導者として各国を渡り歩いた経験を持つジョーンズHCは、スプリングボクスのチームアドバイザーとして2007年W杯の優勝に貢献した実績を持っている。

 エラスムスHCはこの日、チームが滞在しているロンドンのホテルでイングランド戦の布陣を発表すると、報道陣に対して「(日本戦が行われた)あの日と試合のことは、南アフリカ国民全員が覚えていて、自分がどこに座り、どこで試合を観戦していたか話すことができる」「その言葉は常に自分に突き刺さる。エディーは頭の切れる指揮官だ。彼は南アフリカのことを熟知している。2007年のW杯ではわれわれの優勝に貢献した」と述べた。

「彼は南アフリカの選手やプレースタイルをよく知っている。われわれは6月に(イングランドと)対戦していて、それから4~5か月くらいしか経過していない。だから、この2チームは互いのプレーに慣れている」 (c)AFP/Julian GUYER